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クラウド会計「freee(フリー)」の評判は?利用者の声や特徴を解説!【税理士監修】

はじめまして。私たちはfreee専門の税理士法人で、200社以上のfreee導入実績があります。
本記事では、そんな私たちの経験から、「freee会計」の評判や利用者の声、特徴を解説します。

クラウド会計「freee」とは?

「freee」は、2013年にfreee株式会社よりリリースされたクラウド会計ソフトです。
当初は個人事業主や小規模法人を中心に展開していましたが、現在では中堅企業や大企業でも多く活用され、法人向けのクラウド会計ソフトのシェアNo.1となっています。 「freee会計」、「人事労務freee」、「freee申告」などのサービスラインナップがあり、経理や労務回りの業務効率化や経営の見える化などを行うことができます。

クラウド会計freeeの特徴3点

「クラウド会計」というと、どれも同じように思われるかも知れませんが、実は「freee会計」は他のクラウド会計ソフトとは根本的に異なる特徴を持つ、革新的なサービスです。 そこで、freeeの評判をご紹介する前に、簡単にその特徴についてもご紹介します。

○クラウド会計に共通する特徴3点

  • PCだけでなく、スマートフォンやタブレット等、端末を選ばず使える
  • 税理士や経理の入力中にも最新データが見られる
  • インターネットバンキングやクレジットカードのデータを連携できる

それだけでなく、freee会計にはさらに下記3点の革新的な特徴があります。

○「freee会計」だけの特徴

  • 特徴1 簿記の専門用語がなく、直感的に使えるUI
  • 特徴2 タグによる豊富な経営レポート
  • 特徴3 「同じ数字は二度と入力させない」という設計思想

以下、順に解説していきます。

freeeの特徴1 簿記の専門用語がなく、直感的に使えるUI

1つ目の特徴は「簿記の専門用語がなく、直感的に使えるUI」です。

一般的なクラウド会計ソフトは「原則的な簿記の手続きを、どう効率的に行うか」という専門家の視点で作られていて、操作には簿記の専門知識が必要です。
これに対して、「freee」はユーザー目線で作られ、簿記の知識が無くても直感的に使うことができます
経営者が試算表などの経営レポートを見る際にも、「直感的に使える」というのは大きなメリットになります。実際、私たちのお客様の多くが、freeeを選んだ理由として「直感的に使えそうだったから」とおっしゃっています。

freeeの特徴2 タグによる豊富な経営レポート

2つ目の特徴は「タグによる豊富な経営レポート」です。

一般的なクラウド会計ソフトでは「補助科目」と「部門」という2つの切り口で、科目の内訳や部門管理ができますが、freeeでは1つの取引に最大7種類のタグをつけることができます。その結果、入力後に複数のタグをクロス集計するなど、他のクラウド会計と比べて高度な経営分析ができるようになりました。

■freeeによる高度な経営分析のイメージ

画像出典:freeeアドバイザーガイド「2-1-4 freee会計の基本用語を理解する③~タグ編~

従来の会計ソフトでは、このような分析ができないため、社長の見たい数値はエクセルなどで別管理している中小企業がほとんどでした。その結果、管理の手間がかかるのはもちろん、社内の管理数値と会計データの数字が合わず、いざ決算を迎えると、社長が思っていたほど利益が出ていないということもあったのです。

freeeを導入することで、「社長が見たい数値を、クラウド会計上で直接見られる」というのは、大きな特徴と言えます。

freeeの特徴3 「同じ数字は二度と入力させない」という設計思想

最後の特徴は、「同じ数字は二度と入力させない」という設計思想です。実は、経理の現場では、「同じ数字を、違うエクセルやシステムに何度も入力する」というシーンが頻発します。

◆同じ数字を何度も入力する例◆

  • レジで入力した数値を、会計ソフトにも入力する
  • 社員が経費精算システムに入力した数値を、会計ソフトにも入力する
  • Excelで発行した請求書の情報を、会計ソフトにも入力する
  • 取引先からの入金について、請求管理システムと会計ソフトの両方に入力する

会計というのは、発生した取引を後から記録するものですから、数字を再度入力するのは当然と言えば当然です。しかし、freeeはその概念を覆してしまいました。

◆freee導入後の例◆

  • レジの売上データが、freeeに自動で取り込まれる
  • 社員がスマートフォンのfreeeアプリで経費精算すると、経理や社長が承認するだけで、freeeに自動で仕訳が作成される
  • freeeに請求書発行・入金管理機能があり、会計データは裏で自動的に作成される

このような仕組みで、freeeは「同じ数字を二度と入力させない」を実現しました。もちろん、他のクラウド会計ソフトにも、システム間の連携機能はありますが、設定が煩雑だったり、マスタ整備の手間があったりと、freeeの利便性には及びません。
freeeは「同じ数字は二度と入力させない」という設計思想を持つことにより、経理全体の業務フローを劇的に改善することができるのです。

クラウド会計freeeの良い評判は?利用者の声を紹介!

続いて、クラウド会計freeeの良い評判について、実際の利用者の声をご紹介します。 私たちのお客様でfreee会計を導入された3社からお話を聞きました。

評判・利用者の声①:株式会社サンケンシステム様

-電気通信工事業/東京都大田区/社員37名(取材時点)

-導入前の課題

  • 2代目として代表に就任し、「利益計画」を立てたいと考えたが、当時の会計ソフトには経理担当者しか入れず、紙の試算表だけでは実際のお金の使われ方が分からなかった。
  • 紙ベースの経理回りを電子化し、電子帳簿保存法に対応したいと考えていた。

-freeeを選んだ理由

  • 様々なクラウド会計ソフトを無料体験などで操作して、最後は直感で決めた。

-導入後の成果・お客様の声

  • これまで弥生会計を使っていた経理担当者が、約1年でfreeeに移行完了。
  • 紙ベースだった経理回りを電子化し、経理の時間を毎月1/2以下に削減。
  • 入金時の入力がほとんどいらない(自動で推測される)のでラクになった。
  • 社長自らfreeeで前期比較や前々期比較を確認できるようになった。
  • 電子帳簿保存法への対応も完了

▼インタビューの全文はこちらをご覧ください!
https://www.brothership.co.jp/freee/works/works-sanken/

評判・利用者の声②:株式会社ポテンシャライト様

-採用支援/東京都目黒区/創業4期目(取材時点)

-導入前の課題

  • 税理士に記帳をお任せしていたので、試算表の完成が遅く、必要なタイミングで数字を確認できないのが課題だった。データを見るにもExcelでダウンロードしなければならず、スマートフォンからも見づらかった。
  • 2つ目の事業が立ち上がり、部門管理の必要性を感じ始めたこともあり、「そろそろ自社で会計ソフトを入れよう」と考えた。

-freeeを選んだ理由

  • マネーフォワードとfreeeの営業担当者にそれぞれ話を聞き、「世界観が良く、使い勝手も良さそう」という理由でfreeeに決めた。

-導入後の成果・お客様の声

  • 経理の知識が全くなかったが、半年ほどでfreeeの導入を完了
  • ほとんどの項目を自動化しているので、経理担当者には「自分が入力している」という感覚すら、あまりない。
  • freeeの経営レポートでは、当初の目標だった事業部別の管理はもちろん、個人ごとの売上数値など、より詳細な情報をリアルタイムで見られるようになった。

▼インタビューの全文はこちらをご覧ください!
https://www.brothership.co.jp/freee/works/works-potentialight/

評判・利用者の声③:尾張陸運株式会社様

-物流(運送・倉庫等)/愛知県尾張旭市/従業員数300名以上 ※取材時点

-導入前の課題

  • 部門別の正確な損益を知りたかった。各部署から上がってくるExcelの合計と試算表の数値があわず、部門別の正確な損益が分からない状態だった。
  • 経理の事業承継も課題だった。経理歴35年の親族の女性がたった1人で経理を回していて、煩雑なやり方をしているように見えたが、誰にも引き継げない状況だった。

-freeeを選んだ理由

  • 他のクラウド会計とも比較し、「試算表からドリルダウンして、取引に紐づく請求書まで確認できる」ことが決め手になった。各科目の合計の数字だけじゃなく、その証拠となる資料まで見られるのが良いと感じた。

-導入後の成果・お客様の声

  • 社員による支払いや経費について、紙ベースで対応していた処理を全てfreee会計に移行。社員がfreeeで申請した内容を、経理部門で「承認」さえすれば、入力が完了する仕組みとなり、経理の負荷が大幅に削減された。
  • 部門別の収支管理も実現した。
  • freeeの数値を社員にも公開した結果、各部署の責任感が変わった。

▼インタビューの全文はこちらをご覧ください!
https://www.brothership.co.jp/freee/works/works-owaririkuun/

クラウド会計「freee」の”悪い評判”についても解説!

ここまでfreeeの良い点ばかりご紹介してきましたが、freeeの「悪い評判」も気になりますよね。実際、freeeについて検索すると、「freee 使えない」などネガティブなクチコミを見かけることもあります。最後にこれらについても解説していきます。

freeeの悪い評判①「簿記の知識がある人には、使いづらい」

freeeは「簿記の知識が無くても使える」ため、「簿記の知識があると、逆に使いづらい」と言われることがあります。確かに、他の会計ソフトを長年使ってきた方にとって「最初は使いづらい」のは間違いありません。

しかし、freeeを導入することで、「入力時間が半分以下になる」・「入金確認が容易になる」など、経理担当者にとってそれ以上のメリットがあり、ベテランの経理担当者の方ほど、freeeを使いこせるようになると「もう元には戻れない」と言われます

さらに、経営者にとっても「簿記の知識が無いと使えないシステム」よりは「簿記を知らなくても触ってみれば何となくわかるシステム」の方が使いやすいですよね。

ですから、私たちは簿記の知識がある方でも、ぜひfreeeにチャレンジして欲しいと考えています。

freeeの悪い評判②「サポートが弱い」

次に多い声として「サポートが弱い」という点が挙げられます。
freeeのサポートにはチャットサポート電話サポートの2つがありますが、「チャットはやり取りに時間がかかる」、「電話は予約制なので、すぐには相談できない」などの声が聞かれています。これは私たちも同感ですので、今後、さらなるサポートの強化に期待したいと考えます。
参考までに、同じクラウド会計ソフトのマネーフォワードクラウドは、電話サポートがなく、メール・チャットのみの対応となっています。(2024年2月時点)

freeeの悪い評判③「不具合や障害が多い」

3つ目に聞かれる声として「不具合や障害が多い」というものがあります。SNS等で「freeeがまた不具合…」のような投稿を見かけた方もいるかもしれませんね。
障害の「多い・少ない」は感覚的な話になりますので、判断が難しいですが、筆者としては「freeeがとりわけ障害が多いというほどではない」と感じています。

参考までに、freeeの公式発表より、直近の2023年で「freee会計の大部分の機能が不具合で使えなかった期間」を書き出すと、以下のとおりです。

■「freee会計」に関する2023年の主な不具合

  • 2/14 9:30-14:00 動作が不安定 ※約4時間半
  • 3/09 11:00-13:00 ログイン画面が空白 ※約2時間
  • 3/28 18:15-19:30 動作が不安定 ※約1時間
  • 7/06 16:19 JST 動作が不安定
  • 11/30 11:28-12:11 主要な画面が開けない ※約1時間

(出典:freee株式会社「freee status」https://status.freee.co.jp/components/5c48585550c68b5e6e1d9a64より弊社集計。※軽微な不具合は除いています。)

つまり、365日のうちの5日間、計10時間程度で障害が発生していたことになります。

他のクラウド会計ソフトでは、これほど詳細な障害情報を公開していないので、比較ができませんが、年間で10時間程度ですので、業務に大きな支障が出るというほどではないと考えられます。

freeeの悪い評判④「顧問税理士に反対される」

freeeについて「顧問税理士に反対される場合」もあります。
freeeは徹底的な「ユーザー目線」で作られたサービスであり、税理士や会計士などの専門家目線で作られたサービスではありません。最近では少しずつ、専門家が使いやすい機能も増えていますが、今でも「freeeは使えない!」と断言される先生が少なくありません。

また、税理士業界は平均年齢が60歳と高齢化が進んでおり、そもそも「クラウド会計」自体を利用していない先生も多いです。参考までに、全国に会計事務所は約26,000件ありますが、freeeの”認定アドバイザー”となっている会計事務所は約2,000件、マネーフォワードクラウドの”公認メンバー”となっている会計事務所は約2,700件であり、クラウド会計を活用している税理士の方が少数派なのです。

ですから、freeeの導入を税理士に反対される可能性は十分にあります。その場合には税理士変更も合わせて検討する必要があるでしょう。

まとめ

今回の記事では「クラウド会計「freee(フリー)」の評判は?利用者の声や特徴を解説!」というテーマで解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

良い評判、悪い評判のどちらもご紹介しましたが、freeeは適切な導入支援を受けることができれば、満足度は100%になると私たちは考えています。

私たちブラザシップはfreee専門の税理士法人で、関東・東海エリアの中小企業を中心に200社以上の導入実績があります。freeeに関するお悩み、ご相談がありましたら、下記お問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

▼お問合せフォーム
https://www.brothership.co.jp/freee/contact/

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

この記事の監修者

税理士法人ブラザシップ
[東京オフィス]
代表社員/
公認会計士・税理士 松原 潤

大手監査法人、トヨタ系ベンチャーキャピタルを経て、2014年、共同代表の加藤と共に税理士法人ブラザシップを設立。売上高1億円〜30億円規模の中小企業に特化した経営支援型の会計事務所として400社以上の経営支援に携わる。経営支援の全国大会では3度優勝。近年はクラウド会計freeeの導入支援に力を入れ、freeeの5つ星認定アドバイザーとして、200社以上への導入、freee主催セミナーでの登壇、freeeの社内研修で弊社支援事例が使われる等の実績多数。

この記事の執筆者

税理士法人ブラザシップ
[名古屋オフィス]
マーケティング事業部
マーケター 渡邉 美沙子

会計ソフトメーカー勤務を経て、2018年に税理士法人ブラザシップに入社。入社後4年間は税務顧問やfreee導入支援、財務コンサルティングを担当。育休復帰後、「ブラザシップやfreeeの魅力を多くの方に伝える人になりたい」と希望し、2022年にマーケティング事業部を立ち上げ、専任となる。現在は主にクラウド会計freeeに関するウェビナー企画や導入事例記事、コラム等の執筆を行う。

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